親子パスポートは廃止、今は子供も一人1冊
私が初めて海外旅行に行ったのは1990年。
子供の私には自分のパスポートはなく、母のパスポートに私も一緒に写る親子パスポートでした。
小学生になり、自分一人のパスポートが持てた時は嬉しかったななんて思っていたら、今は0歳から個人のパスポートが必要と聞いてびっくり!
1995年の旅券法改正時に親子パスポートは廃止され、これまで親の旅券に併記しておけばよかった15歳未満の子供も自分の旅券が必要になったそうです。
最近まで知らなかったので、当時の「大きくなったから私専用のパスポートも作ってくれたんだ!」と言う嬉しかった気持ちを返してください。
子供のパスポート、字が書けないけど署名はどうするの?子供って数年ですぐ顔が変わるけど大丈夫?何か制限はあるの?など、いざ申請する時に困らないように調べてみました。
子供のパスポート、何歳から必要?申請時の注意は?
一人1冊なので、当然0歳から必要になります。
子供用のパスポートはありませんが、20歳未満(19歳まで)の未成年の方は「容ぼうの変化が著しい」という理由から、5年間のみ申請しか出来ません。
20歳以上の方は5年用と10年用のどちらかのパスポートを選択できます。
また、父又は母など法定代理人の同意が必要になります。
子供のパスポート申請に必要な書類
必要な書類は基本的に大人と同じです。
①一般旅券発給申請書:1通
未成年なので5年用のもの(A4の大きさで、申請書上縁部が淡灰色)
②戸籍抄本または戸籍謄本:1通
同一戸籍内のご家族の方が同時に申請する場合は、戸籍謄本を1通で全員の申請を受け付けることができるので、親と一緒に申請する場合は個別に用意しなくても大丈夫です。
③パスポート用の写真:1枚
一人で座れる年齢なら大丈夫ですが、まだ首が座っていない場合などは白い布や布団の上に上向きに寝かせて上から撮ったり、白い布をかぶって乳児を抱っこして撮る方法がありますが、他の人の身体の一部が写り込んでしまったり顔の向きが悪いと受け付けてもらえないのでご注意ください。
乳幼児は丸顔のため、写真規格に顔全体が収まらない場合は、縦方向が32ミリメートルに満たなくても、耳を含めた顔全体が写真に収めてあれば大丈夫です。
自宅で取れる便利なアプリもありますが、心配なら写真スタジオに行く事をオススメします。
④本人確認のための書類:1点または2点
写真付のマイナンバーカードを作っていれば1点で大丈夫ですが、ない場合は健康保険証と一緒に学生証(生徒手帳)や母子手帳をお持ちください。
パスポートの申請について、詳しくこちらの記事にまとめてあります。
子供のパスポートの署名欄
パスポートの申請書には申請者本人が署名する「所持人自署欄」と「申請者署名欄」の2か所があります。
小学生以上は自筆で署名してもらいますが、幼児は書ける子なら自分で書いても親が書いても大丈夫です。
平仮名でも、多少ぐにゃぐにゃでも問題ありませんが、5年間使うものなのでそこは親御さんの判断でお願いします。
子供がまだ字が書けない時に直筆の署名はどうすればいい?
申請者が自分で署名できない場合には、法定代理人や申請者の渡航に同行する方が代理署名もして大丈夫です。
申請者署名を代筆するときは、申請者の名前を戸籍通りに記載し、その左上に「父代筆」又は「母代筆」など、記名者と申請者との関係を記入してください。
申請時に代筆署名で数年後に自分で署名が出来るようになっても、入国カードへの署名など親が代筆するよう求められることが多く、小さな子供が外国で署名することはほとんどありませんが、子供が単独で海外旅行する場合には本人が署名する必要があります。
その場合には、パスポートのサインが親の代筆であっても、本人が自分の名前で署名してください。
子供のパスポートの申請と受取について
親が代わりに申請する
パスポートの申請は親が行っても大丈夫です。
通常、代理申請には申請書裏面の「申請書類等提出委任申出書」の記入が必要ですが、親が申請する場合は記入は不要です。
申請時は申請のみで手数料はまだ必要ありません。
旅券引換書を受け取り、引換書に記載されている旅券交付予定日以降(大体1週間後くらい)にパスポートを同じ窓口に取りにいきます。
受け取りには必ず本人が行く
受け取りには必ず申請者ご本人が取りに来てください。
親が子供のパスポートを代理申請した場合も、受取りの際は本人(子供)も同行する必要があります。
子供のパスポートの手数料の金額
申請時に12歳未満の方はパスポートの手数料が減額される為、未成年の申請でも金額が違います。
「年齢計算に関する法律」により、年齢は誕生日の前日に1歳加算され、12回目の誕生日の前日に12歳となるため、12回目の誕生日の前々日までに申請を行った方に対し適用されます。
【12歳以上】
都道府県収入証紙 2,000円+収入印紙 9,000円=合計11,000円
【12歳未満】2,000円4,000円6,000円】
都道府県収入証紙 2,000円+収入印紙 4,000円=合計6,000円
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